地形図こんな記号って…!?

レポート1 「万年雪」 その2

   長野県白馬村にある「白馬大雪渓」は、北アルプス三大雪渓※の一つに数えられ、有名です。雪渓とは、一般的には、谷に集まった雪の塊のことを指しています。真夏でも豊富な残雪があり、この雪もやはり秋まで残るようです。(※ちなみに他の二つは、剣沢雪渓、針ノ木雪渓)
  白馬大雪渓の入口である「白馬尻」までは、路線バスの終点「猿倉」からトレッキングコースが整備され、徒歩1〜1.5時間ほどでたどり着くことができます。ここから先は、雪渓上を4〜5時間ほど登り、白馬岳(2932m)の山頂へ行けますが、本格的な登山装備が必要になります。

 私はこれまで3回(全て夏ですが)、白馬大雪渓を訪れたことがあります。下の写真は7月下旬のものですが、まだ残雪がかなりありました。快晴だったこともあり、白馬尻までは汗が噴き出す暑さでしたが、大雪渓に入ったとたんに、空気が変わりました。雪渓上を吹き下ろす風は冷蔵庫、いや冷凍庫を開けたときのようで、本当に心地良いものでした。また、高山植物が咲き乱れていて、とても美しかったです。今度は秋の紅葉の頃に訪れたいです。
  白馬大雪渓は、登山シーズンにはかなりの登山者で賑わいますが、過去には何度も落石がおきており、死亡事故も発生しています。雪渓を石が転がってくるときは音が聞こえないそうです。雪渓上を歩く場合は、十分な注意が必要です。

 前回レポート「万年雪その1」で、2万5千分の1地形図における万年雪の定義は「9月期の状態で、図上2.0mm×2.0mm以上のものを表示する」ということをお話しました。2万5千分の1地形図「白馬町」を見ると、白馬大雪渓の万年雪の範囲は幅2〜7mm、長さは50mmくらいはあります。この図では、他にも杓子沢、不帰沢、唐松沢など、いくつかの万年雪記号が見られ、冬季の降雪量、積雪量の多さを物語っています。
  この付近は標高が高いということもあり、万年雪も存在するのだと思われますが、もう少し低い場所でも、万年雪が多いエリアがあります。これについては、次回ご紹介します。

地図事典 1:20000 国土地理院発行の2万5千分の1地形図(白馬町)から
地図事典 1:20000 白馬大雪渓の登山者の列